指揮 ミンチュク 録音 2009

<CD 408>

指揮 ロベルト・ミンチュク
演奏 カルガリーフィルハーモニー管弦楽団
録音 2009年 ライブ

ロベルト・ミンチュク

 ブラジル生、ウクライナ系ブラジル人。
早熟のフレンチホルン奏者として10代で活躍。
クルト・マズアに認められ、ライプチッヒゲバントハウス管弦楽団に迎えられる。
ブラジルに帰国後、指揮法を学び、1998年にニューヨークフィルを指揮してデビュー。
2002年にニューヨークフィルの副指揮者に就任。
以後欧米の主要なオーケストラに指揮者として招かれる。
現在、カルガリーフィルハーモニーの音楽監督を務める。

カルガリーフィルハーモニー管弦楽団
 アルバータフィルハーモニーとカルガリー交響楽団が合併し、1955年に設立された。
クラシックだけではなくロックなど、ジャンルにとらわれず、年間80回の演奏会をこなす。

第1楽章 14'18"
第2楽章 13'32"
第3楽章   5'47"
第4楽章 11'33"
 合計   45'10"

 第1楽章は、快速なテンポ、歯切れの良いリズムのハイテンションな演奏で、とても勢いがある。
音量やテンポの変化は少なく、緊張感を維持した演奏が続く。
 第2楽章もテンポや音量に変化をつけず、力強く、骨太の演奏である。
柔らかさや情緒を排除した剛直な演奏に終始する。
 第3楽章も快適なテンポで、リズムが明瞭で、勢いのある演奏である。
 第4楽章もハイテンションの演奏が続く。
オーケストラもしっかりと指揮者に追従していて、速いテンポや高音量でも乱れず、最後まで緊張感を保った演奏に終始する。

 小細工を労さず、剛直で勢いのある演奏である。
男性的なエロイカと言える。
オーケストラもよく鳴っている。、

CD408 Robert Minczuk,Calgaly Philharmonic Orchestra;2009 Live

Minczuk

| | コメント (2) | トラックバック (0)

指揮 ヴァイル 録音 2012年

<CD 403>

指揮 ブルーノ・ヴァイル
演奏 ターフェル・ムジーク バロック管弦楽団
録音 2012年5月 ライブ

ブルーノ・ヴァイル
 1949年生、ドイツ人の指揮者

 ウィーンのハンス・スワロフスキーの元で指揮法学び、アウグスブルグ歌劇場、デュースブルグフィルハーモニー管弦楽団の指揮者となる。
レパートリーはピリオド奏法による古典音楽とオペラの指揮である。
ベルリンPO、ウィーンPO、フィルハーモニアOなどへの客演も多くこなす。

ターフェル・ムジークバロック管弦楽団
 1979年に設立され、カナダのトロントを本拠地とするオリジナル楽器を用いたバロックアンサンブルである。
北米でもこのようなスタイルの楽団はあるが、その中では最も有名な楽団である。
団員は19名であるが、曲目により団員の増減がある。
本CDは39人で演奏している。
年間50回以上の演奏活動を行っている。
なお、ブルーノ・ヴァイルはこの楽団の主席客演指揮者である。

第1楽章 16'59
第2楽章 14'16"
第3楽章   5'53"
第4楽章 11'00"
 合計   48'08

第1楽章は軽快なテンポと強弱をつけたメリハリのある演奏だ。
中盤から終盤にかけては壮大かつキレのある演奏である。
第2楽章は出だしは自然で比較的あっさりとしている。
それでも十分美しい。
オリジナル楽器とピリオド奏法のためか、素朴な響きと透明感が胸を打つ。
中盤からの盛り上げは巧みで、スケール感を出している。
終盤の弱音も美しい。
第3楽章は軽快さと烈しさのバランスが良い。
オリジナル楽器であろうホルンはくすんだ音色だ。
第4楽章は前半は透明で整然とした響きだ。
この整然さは中盤以降終盤まで継続する。
楽章を通してダイナミックな表現は抑制気味だが、最終盤は強く盛り上がり、壮大に終わる。
この楽章はダイナミックな表現よりもスタティックな構成に力点が置かれている。

 軽快なテンポとしっかりとした構成の演奏である。
小編成で、オリジナル楽器とピリオド奏法による演奏は恐らくベートーヴェンの時代の演奏スタイルなのだろう。
本演奏はこのオリジナル楽器によるピリオド奏法の魅力を随所で味わうことができる。

CD403 Bruno Weil,Tafel Musik Baroque Orchestra;2012/5

Weil2012

| | コメント (0) | トラックバック (0)

指揮 ナガノ 録音 2010年

<CD 357>

指揮 ケント・ナガノ
演奏 モントリオール交響楽団
録音 2010年5月

ケント・ナガノ

1951年~
カリフォルニア州バークレー生、日系アメリカ人の指揮者

1978年から指揮者として活動、バークレー交響楽団、ハレ管弦楽団、ベルリンドイツ交響楽団の音楽監督を経て、現在ドイツのバイエルン州立歌劇場とカナダのモントリオール交響楽団の音楽監督を兼任している。
古典から現代曲まで広いレパートリーをもっている。

モントリオール交響楽団

1935年に設立されたカナダの楽団。
1977年にデュトワが音楽監督に就任後、世界的な楽団として認められるようになった。
特にフランス音楽は評価が高い。
2006年からナガノが音楽監督を務めている。

第1楽章 16'49"
第2楽章 13'58"
第3楽章   5'47"
第4楽章 11'19"
 合計   47'53

第1楽章は速いテンポで、響きがとても新鮮だ。
それはリズムが独特なところに負うようで、ピリオド奏法の様式を部分的に取り込んでいるように聞こえる。
しかし、決して古めかしくはなく、むしろ現代的な印象で、流麗で華やかである。
第2楽章もテンポが速く、軽妙でしなやかな演奏で、深刻さはまったく感じず、すがすがしい印象だ。
中盤以降は自然な盛り上がりを見せ、雄大な印象で、さわやかですっきりした気分にさせられる。
第3楽章は明快で弾力性のある印象だ。
第4楽章は勢いがあり、流麗でしなやかな演奏だが、この楽章のもつ変幻さや躍動感を十分表現できているとは言えない思いはある。

明快で弾力性があり現代感覚あふれる後味の良い演奏だ。
古風な演奏や重厚な演奏を聞き慣れた耳にはスマートかつダンディな印象を受ける。
この指揮者が今とても人気がある理由がよくわかる気がする。

CD 357 Kent Nagano Montreal SO 2010/5

Nagano2010

| | コメント (2) | トラックバック (0)

指揮 ティントナー 録音 88年

<CD 109>

指揮 ゲオルグ ティントナー
演奏 シンフォニー ノヴァ スコシア
録音 1988年3月

第1楽章 19'39"
第2楽章 15'48"
第3楽章  6'28"
第4楽章 12'27"
 合計   54'23"

ゲオルグ ティントナー 1917~1999
オーストリア ウィーン生

オーストリア人の指揮者。
音楽学校では作曲を学んだ。
ブルーノ ワルターに指導を受け、指揮者の道へ進む。
この指揮者も第2次大戦の影響を受けている。
オーストリアで活躍していたが、ナチスから逃れて、ニュージーランドへ渡る。
そこで指揮者として音楽活動を続ける。
その後、オーストラリアでも指揮活動を行う。
更に、イギリスに渡り、ボーンマス管弦楽団やロンドンシンフォニーなどを指揮する。
70年からはカナダで指揮者として活動した。

シンフォニー ノヴァ スコシアは1970年に設立されたカナダのオーケストラである。

このCDは廉価盤であり、この指揮者の名も楽団名も知らなかったので、正直なところ、演奏にはあまり期待していなかった。
ところが、とても良い演奏なのである。
ライブ演奏であるが、落ち着いていて、しっかり地に足が着いている。
第1楽章はテンポは遅めであるが、骨太の演奏である。
第2楽章も同じ傾向で、感傷的にならずに堂々と演奏している。
第3楽章も落ち着いた演奏である。
第4楽章も悠然とした演奏で、味がある。

CD 109 Tintner Symphonia NS 1988/3

Tintner

| | コメント (0) | トラックバック (0)