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指揮 ドラティ 録音 1957年

<CD 414>

指揮 アンタル・ドラティ
演奏 ミネアポリス交響楽団
録音 1957年3月

アンタル・ドラティ
 1906~1988年
ブダペスト生まれ、ハンガリー人の指揮者。
ブダペスト音楽院を卒業後、ヨーロッパで指揮活動を展開する。
1945年からアメリカで指揮者として活動、ダラス交響楽団、ミネアポリス交響楽団の指揮者となる。
1963年からヨーロッパに戻り、BBC交響楽団、ストックホルムフィルハーモニー管弦楽団、ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団の指揮者となる。
途中、再びアメリカのワシントンナショナル交響楽団、デトロイト交響楽団の指揮者も兼ねた。
ドラティはこのように多くの楽団に指揮者として迎えられたのには理由があるのである。
苦境にある楽団を立て直した実績を買われ、多くの楽団に乞われそれを復活させ、レベルを引き上げたのである。
その功績は大きい。

ミネアポリス交響楽団
 1903年に設立され、ミネアポリスに拠点を置くアメリカの楽団である。
設立当初はミネアポリス交響楽団という名称であったが、1968年からミネソタ交響楽団の名称になった。
ドラティは1949年から1960年までこの楽団の常任指揮者を勤め、この楽団のレベルアップに大いに貢献した。
ドラテイの他オーマンディ、ミトロプーロス、スクロヴァチェフスキー、マリナー、ワールト、大植英次、ヴァンスカがこの楽団の指揮者を勤めた。

第1楽章 14'01"
第2楽章 15'36"
第3楽章   5'20"
第4楽章 10'36"
 合計   45'36"

 第1楽章は早めのテンポで、気負いがなく、整然とした演奏で、素朴な響きの演奏である。
テンポや音量の変化も少なく、ベートーヴェン時代の演奏スタイルを再現しているかのようである。
 第2楽章もテンポが速く、細工のない自然で素朴な響きの演奏だ。
この楽章もテンポや音量の変化は少ないが、さすがに終盤は盛り上がりを見せる。
 第3楽章もテンポが速く、勢いのある演奏だ。
第4楽章は早いテンポで、音量やテンポの変化は自然な範囲で行われている。

 この演奏はフルオーケストラによる重厚で壮大な演奏スタイルとは違っている。
オーケストラの響きから推察すると小編成と思われる。
ベートーヴェンの時代の演奏スタイルを目指しているようだ。
80年代にホグウッド等が古楽器を用いたピリオド奏法の演奏を展開し注目を浴びたが、この演奏はピリオド奏法ではないものの、そのさきがけと言えるのではないだろうか。
なお、ドラティのエロイカは76年に録音したロイヤルフィルハーモニーとの演奏をすでに紹介しているが、その演奏とはスタイルが異なっている。
このCDは世界で初めてCD化されたものだそうである。

CD414,Antal Drati,Minneapolis Symphony Orchestra,1957/03

Drati57

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コメント

ドラティの業績はオーケストラビルダーということにつきるのだと思います。それを感じさせるのが、録音上での大きな業績と思われるハイドンのシンフォニー全集です。このハイドンを聴くと、引き締まった中に構築性や素晴らしいハーモニー、各声部のバランスを感じます。きっとベートーヴェンも素晴らしいのだと思い、英雄を聴きたくなりました。

台風が接近しているようです。お互い、注意・警戒をしたいものです。

投稿: バルビ | 2014年8月 7日 (木) 23時39分

 ハイドンの作品はシンフォニーの原点で、モーツァルトもベートーヴェンも大いに影響を受けています。
それを全曲録音したのは偉業ですね。
 ハイドンはあまり聴いていないので、これから少しずつ聴いてみようと思います。
 先日、都市対抗野球で群馬のチームが活躍しましたね。
しっかり応援させていただきました。

投稿: Shinmatsu | 2014年8月 8日 (金) 05時26分

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