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指揮 シュタイン 録音 1985年

<CD 407>

指揮 ホルスト・シュタイン
演奏 NHK交響楽団
録音 1985年11月

ホルスト シュタイン 1928~2008年
ドイツ ヴァッパタール生

 フランクフルト、ケルンで音楽を学び、50年代半ばからドイツ、オーストリアで指揮活動を行う。
ハンブルグ国立歌劇場管弦楽団、ウイーン国立歌劇場管弦楽団、スイスロマンド管弦楽団の指揮者や音楽監督を勤める。
日本でもおなじみで、NHK交響楽団の名誉指揮者の地位にあった。
N響とは1973年から1998年まで25年間の長きにわたり共演した。
ドイツ音楽を得意とし、特にベートーヴェン、ワーグナー、ブルックナーの指揮には定評がある。

NHK交響楽団

 NHK交響楽団は1926年に設立された日本初のプロの楽団、新日本交響楽団がルーツである。
51年にNHK交響楽団の名称となった。
国内はもちろん、海外での演奏活動も盛んで、世界の一流指揮者との競演も多く、名実共に世界の一流楽団の仲間入りを果たしている。

第1楽章 18'45"
第2楽章 18'11"
第3楽章   6'08"
第4楽章 12'16"
 合計   55'20"

 第1楽章はゆったりとしたペースで、力みがなく、おっとりとした感じだが、伸び伸びとした演奏だ。
澄み切ったさわやかな印象である。
中盤以降は重厚さが加わり、緊張感が増してくる。
テンポはゆっくり目だが、テンポや音量の変化に自然なアクセントがあり、曲の流れが良く、緩慢な印象は全くない。
 第2楽章もゆったりとしたペースだが、大変まろやかな印象だ。
あまりの美しさにうっとりさせられ、ロマンチックな沼に引き込まれてしまう。
強音と弱音のメリハリが自然で、どちらも音が美しい。
音の拡がりも大きく、ゆったりとしたペースと相俟って、壮大なスケールに酔わされてしまう。
 第3楽章は強音弱音のメリハリがあって、勢いもある演奏だ。
ゆったりとしたペースで、しかも堂々としていて味わいのある演奏だ。
 第4楽章もゆるやかなペースだが、テンポや音の強弱に自然な変化をつけ、勢いと華々しさと静寂がめくるめく交錯する見事な演奏だ。

 シュタインはドイツ音楽を得意とするだけあって、重厚かつスケールの大きな演奏だが、細やかさもあり素晴らしい演奏だ。
N響は力みがなく、見事なアンサンブルで、シュタインの要求に柔軟かつ的確に対応している。
シュタインとの共演はこの時点で12年間であり、それも当然の結果だろう。
この演奏を聴くと、80年代にしてN響が一流の技術と感性を手中に入れていることがわかる。

CD407 Horst Stein,NHK Symphony Orchestra,Tokyo;1985

Stein85

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コメント

シュタインさんをはじめて見たときは、あの前頭葉ならさぞや頭が佳いのだろうなぁと、驚きました。シュタイン、サヴァリッシュ、マタチッチ、スウィトナー…などという指揮者は、NHKの番組で大変お世話になり、懐かしい名前ばかりです。

シュタインさんは、20年ほど前に群馬県にもバンベルクSOを率いてやってきて、英雄の生涯その他を演奏してくれました。実直で堅実な演奏に痺れました。

投稿: | 2013年8月10日 (土) 20時35分

 懐かしい指揮者達ばかりです。
N響アワーでよく拝見しました。
サバリッシュさんも最近亡くなられましたね。
どの指揮者も良かったですが、強く印象に残っているのは、マタチッチさんが振ったモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」です。
 シュタインさんはワーグナーが印象に残っています。
オーソドックスな演奏でした。

投稿: Shinmatsu | 2013年8月10日 (土) 23時11分

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